ママへのメッセージ
お母さんになった人たちへ
妊娠しておなかで育てて・・・出産を経て、お母さんになる。
人類がずっと続けてきたこと、自分もその流れの中にあり、女性として生まれ、母親になったのですね。おめでとうございます。
妊娠出産を通して親になり、いろいろな感情があると思います。
簡単に事は進まなかった人もいるでしょうし、今も子どもは入院しているという場合だってあるかもしれません。
これほど、出産が大変だったとは思わなかったという方もいらっしゃるし、今も傷が辛いという方、ショックが大きく苦しいという方だっていらっしゃるでしょう。
パートナーとの関係に悩む方も少なくないと思います。
意外に、不安に思ってたよりも聞いていたほどでなく大丈夫だったという人もいるでしょう。
小さな命をあずかることの責任の大きさ。
一生懸命しても通じなかったりわからなかったりする不安な気持ち。
おっぱいもだっこもお風呂も、どんなこともはじめてでわからないことだらけではないでしょうか?
小児科医である私自身がそうでした。
自分の育児に自信が持てず、赤ちゃんのかわいいはずのしぐさや表情にも大丈夫なのかなとドキドキしたものです。自分は仕事で何を見てきたのだろうか?とどうしてこんなに不安なのか、そこもわからなかったです。
そして、周りの人は母性的なのに、私にはかわいいという気持ちよりも不安が強いことが辛かったです。
後になれば、よくわかるのです。
子どもが大切だからこそ、不安になるのだということ。
母親への支えが少なかったからかわいいという気持ちになりにくかったのだということ。
ゆっくりでいい、ちゃんと育つ、自分も子どもも、です。
自分の生活を通して仕事を通して、後になってわかってきたことです。
産後のお母さんを支えるということを私の一番の仕事にしたいと思い、開業しました。
お母さんが幸せであれば、自然に子育てされる子どもも幸せです。
母親を支える一部分にしか医療はなり得ませんが、自分にできる部分はしっかりと支えていきたい、それが母親の自信になって、子どもをかわいがる力になっていってほしい。
その願いを持ちながら、日々、仕事をしています。産後の支えは圧倒的に足りていないと感じています。
かわいらしいお子さんと一生懸命なお母さんを見守る仕事、不安で仕方のないお母さんは私にとって、過去の自分のようで、切ない存在です。
ひだまりクリニックで、少しでも、不安な気持ちが減りますように、心が軽くなりますようにと願いながら、スタッフ一同、力を合わせてお母さんを支えていきたいと思います。
私自身も母親です。
いろんな失敗も反省もあります。
失敗談が参考になるなら、いくらでもしてあげたいと思います。
母親としても、まだまだ途上だなぁとも思っています。
「子育てに正解はありません」とはよく言われることです。
いろんなお母さんがいて、いろんな子どもがいて、いろんな子育てがある。
産んだ後の母親学級であるひだまりクラスに参加すると実感されるかもしれません。
悩むことは悪いことではないはずです。悩むからこそ、自分らしい子育てが見つかるのだと思います。
どんなことでも、気軽に聞いてみてください。
ちょっとしたコツで楽になることもあるものです。
正解を伝えるのでなく、解決に向けて納得してもらえるといいなぁと思っています。
日々、お疲れ様です。
どうぞ、自分に優しくしてあげて、無理のない頑張りすぎない子育てをしてくださいね。
一人で子育てしないで、周りにも頼ってください。
お母さんをささえる一部である医療です。私たちにも頼ってくださいね。
ひだまりクリニックでは、イベントカレンダーにあるように、いろいろなクラスがあります。
どんな悩みの方もどんな背景の方も応援していきたいと考えています。
ひだまりクリニック 佐山圭子